食品衛生法改正に伴う許可業種が、32業種に変更になります。

皆様こんにちは。行政書士多田代書事務所の多田秀行です。
札幌での最近の天気は雪が降ることが多く、気温も0度まで下がる日が多くなり、季節の変わり目を感じるこの頃です。
変わるといえば、最近では天気以外にも食品衛生法関係でも変化があります。
2018年6月に食片衛生法の改正の公布があり、施行は2021年6月からになります。
食品衛生法の改正に伴う大きな変化としては、HACCPが制度化されたことではないでしょうか。
食品の製造、加工などを行う事業者様はHACCPを導入しなければならなくなりましたが、準備のほどはいかがでしょうか。
HACCP導入待ったなしの状況ではございますので、早めの準備をお願いいたします。
食品衛生法改正に伴い食品衛生法施行令と規則も改正されているところであります。
食品衛生法施行令には許可業種について決められていましたが、許可業種も変更になります。
現在の許可業種は34業種と、各自治体の許可、届出業種がありますが、改正法施行後は32の許可業種と各届出業種になります。
しかし、各自治体の許可、届出が廃止されたわけではありませんので、今後、各自治体で許可、届出業種が創設される可能性はあります。
現在の食品衛生法施行令上の許可業種と改正法施行後の許可業種は以下のようになっております。

 ◆現在の許可業種
  1.飲食店営業
  2.喫茶店営業
  3.菓子製造業
  4.あん類製造業
  5.アイスクリーム類製造業
  6.乳処理業
  7.特別牛乳搾取処理業
  8.乳製品製造業
  9.集乳業
  10.乳類販売業
  11.食肉処理業
  12.食肉販売業
  13.食肉製品製造業
  14.魚介類販売業
  15.魚介類せり売営業
  16.魚肉ねり製品製造業
  17.食品の冷凍又は冷蔵業
  18.食品の放射線照射業
  19.清涼飲料水製造業
  20.乳酸菌飲料製造業
  21.氷雪製造業
  22.氷雪販売業
  23.食用油脂製造業
  24.マーガリン又はショートニング製造業
  25.みそ製造業
  26.醤油製造業
  27.ソース類製造業
  28.酒類製造業
  29.豆腐製造業
  30.納豆製造業
  31.めん類製造業
  32.そうざい製造業
  33.缶詰又は瓶詰食品製造業
  34.添加物製造業
 
 ◆施行後の許可業種
  1.飲食店営業
  2.調理の機能を有する自動販売機により食品を調理し、調理された食品を販売する営業
  3.食肉販売業
  4.魚介類販売業
  5.魚介類競り売り業
  6.集乳業
  7.乳処理業
  8.特別牛乳搾取処理業
  9.食肉処理業
  10.食品の放射線照射業
  11.菓子製造業
  12.アイスクリーム類製造業
  13.乳製品製造業
  14.清涼飲料水製造業
  15.食肉製品製造業
  16.水産製品製造業
  17.氷雪製造業
  18.液卵製造業
  19.食用油脂製造業
  20.みそ又はしょうゆ製造業
  21.酒類製造業
  22.豆腐製造業
  23.納豆製造業
  24.麺類製造業
  25.そうざい製造業
  26.複合型そうざい製造業
  27.冷凍食品製造業
  28.複合型冷凍食品製造業
  29.漬物製造業
  30.密封包装食品製造業
  31.食品の小分け業
  32.添加物製造業

尚、改正後の許可業種が適用されるのは2021年(令和3年)6月からとなります。